私がハードロックと言うジャンルを知ったのは、高校1年生でした。それまでは音楽と言えば、アイドルの曲しか聞いた事がない様な人間でした。その環境も別に嫌でもなかったので、今後もこういうジャンルの音楽を聞いていくのだろうと思っていました。
しかしです。高校生になり、新しい友達も出来て、その中でも仲良くなった友人は、何と奇遇にも同じアイドル系のジャンルの音楽が好きと言う事で、よく二人でアイドルのコンサートにも行きました。そのコンサートの帰りです。その友人は、アイドルとは別にハードロックと言うジャンルも好きだと言う事でした。あまり興味のなかった私はその話をスルーしていました。そして、ある夏にその友人とアニメの映画に行く事となります。そのアニメ映画を見ていると、ある挿入歌が流れてきたのです。それは初めて聞くジャンルの音楽でした。何か攻撃的でかっこいい初めて体験する曲でした。
私は一発でその曲のファンになってしまいました。その映画の帰りに、私が虜になった曲のジャンルが、友人の言っていたハードロックだと言う事を教えてくれました。そして、その曲を演奏していたのが、ラウドネスだったのです。私はハードロックと言うジャンルよりも、ラウドネスと言うバンドに興味を持ち、当時、毎週の様にレンタルレコード屋に行き、ラウドネスのアルバムを聞きまくりました。ただただかっこいい。それだけでした。それからと言うもの、ラウドネスのライブには行きまくりました。そんなラウドネスが、いよいよアメリカ進出と言うニュースを聞いた時、あのロックの王国であるアメリカでどう評価されるのかが、楽しみでしょうがありませんでした。しかも、タイアップであったり、企画でアメリカ進出ではなく、ライブを重ねて、大手レコード会社と契約しての努力と実力でのアメリカです。
しかも、ポップスではなく、ハードロックバンドとしての勝負です。どういうアルバムに仕上がるのか、アルバムが出るまでは待ち遠しい限りでした。そして待望のアメリカ進出第一弾アルバムが、「サンダー・イン・ジ・イースト」です。当時はレコードでしたので、レコードに針を落とした最初の曲「クレイジーナイト」のギターリフを聞いた時、鳥肌が立ったの覚えています。そして、全体的な感じもプロデューサーの色もあって、アメリカナイズされていて、賛否はあるかも知れませんが、この感じが逆にアメリカに勝負を賭けている感じがしました。
そして、驚いたのが、このアルバムがビルボードチャートの第00位に、実力でチャートインした事でした。日本代表のロックバンドの誕生、私はこのアルバムを聞いて、そう感じました。